12月3日より開催、エコロジー/エントロピー経済ゼミに参加しませんか
主催 小林一朗(みどりのテーブル共同代表)
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■エコロジー/エントロピー経済ゼミに参加のお誘い
経済学は経済活動を分析し、政策決定に寄与する重要な学問領域です。現在では市場重視の新古典派/新自由主義経済学が絶大な影響力を持ち、世界を単一の市場とする方向に諸国は向かっています。世界各国のあらゆる政策に多大なる影響を与えています。
しかし、既存の経済学の体系では「劣化しない、無限の自然」が前提にされており、「成長の限界」を本格的に意識しなくてはならない現代に至っては、その前提を根底から作りかえる必要性がますます高まっています。
経済学は百花繚乱、中には環境を市場経済に取り込むことで環境経済政策をうちだそうという環境経済学もありますが、ごくわずかな論者を除いて「成長の限界」、資源/環境制約をその体系に取り込もうとはしていません。
また、真に資源/環境制約を検討すれば、それはあらゆる既得権の見直しにつながるため、既得権を守ることを前提に物事を考える人たちからそうした提案がなされることは今後もないでしょう。
持続可能な社会の実現を目指す人々および政治勢力にとって、「無限の自然」を前提としない包括的政治経済環境政策の基礎を学ぶ必要性が日ごと高まっていると思えませんか。
そこで、この度、自主的に「エコロジー/エントロピー経済ゼミ」を催し、一定期間で基礎を学び、そして提案にまで作り上げていく機会をつくります。
スローな暮らし、適度な規模(スモール)で、簡素(シンプル)な経済を実現していきましょう。
皆様のご参加をお待ちしております。
■開催要領
開催日 毎月第1、第3月曜日 19:30〜21:30
12月3日、17日、1月7日、21日、以降つづく。
場所 みどりのテーブル 事務所(新宿区四谷1-18 オオノヤビル5F)
TEL/FAX 03-3358-4570
主催 小林一朗(みどりのテーブル共同代表)
アドバイザー 泉留維さん、内田宏樹さん
問い合わせ 小林一朗(メール)まで。
skype名 ichiro_kobayashi(skype名およびメールアドレスで検索できます)
参加費 1,000円/期(前払い、コピー代・会場費として) テキスト代・資料代は自己負担
募集人数 最大10名(遠方の方はネット(Stickamのライブ機能)参加も歓迎します)
参加資格は特に限定しません。経済学を学んだことがなくても構いません(むしろ、そうした方と一緒に学びたいと考えております)が、議論の水準を合わせるため、新書程度の入門書を数冊、短期間に読んでいただくことになります。
■オリエンテーション(説明会)
参加を希望される方は、オリエンテーションにご出席ください。
11月19日(月)、11月26日(月)19:30より 同会場にて。
※12月3日、17日は19:00より30分間オリエンテーション、19:30よりゼミ。11月のオリエンに参加できない方はこちらにどうぞ。
■内容
1期/3ヶ月とし、進めていきます。
第1期は前提の確認です。
1)近代経済学が「劣化しない、無限の自然」を前提にしていたこと、
2)エントロピー学会関係者による総括(到達点)、
について学びます。
第2期以降は参加者とともに内容を検討します。
地球環境を熱学的に、そして複雑系として理解するための補講を随時予定しています。
一定の共通理解を得た後に、現実の経済関連政策を個別に検討し、エコロジー/エントロピーの視点から代替策をつくります。
■ 補足
なお、主催者は、このゼミで皆様と学び、議論したことを、みどりの政治勢力の基礎政策に反映していくことを目的とし、またこれまで以上に「持続可能性」について確信して主張していくことを獲得目標としております。みどりのテーブル
へ入会はゼミ参加の条件ではありませんが、主張を実現していくための何らかのご協力をいただければ幸甚です。
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なお、過去にも自主ゼミを開催しておりました。
そのときの呼びかけ文を参考までに掲載します。
第5期ではこれに加えて『昭和経済史』中村隆英著を使いました。
【以下は過去のものです。参考用】――――――――――――――――――――――――――――――
天神山経済ゼミ 第5期参加のお誘い
当ゼミでは、幅広い視点で経済を学び、参加者それぞれの活動や仕事のレベルアップを目指しています。経済学者やエコノミストのみに「経済」を語らせるのではなく、私たち自身が現在の経済状況を包括的にとらえ、理解を深めることを目的としたゼミです。
2004年9月の第5期スタートにあたり、経済に関心をもつ皆さまに新たに参加していただければ幸いです。
今回は日本の経済構造の流れについて学びますので「経済の実態の変遷について学んでみたい」と思われる方のご参加をお待ちしております。
なお、このゼミは厳選したテキストを使いながら、現在の世界・国内の経済の仕組みを批判的な観点を重視しつつ討論していくものです。
●第5期の課題
「シリーズ現代経済研究6 現代日本経済システムの源流」岡崎哲二・奥野正寛編
第1章 現代日本の経済システムとその歴史的源流・・・岡崎哲二・奥野(藤原)正寛
第2章 金融システム・規制・・・植田和男
第3章 メインバンク・システム・・・寺西重郎
第4章 企業システム・・・岡崎哲二
第5章 「日本的」労使関係・・・尾高煌之助
第6章 業界団体の機能・・・米倉誠一郎
第7章 「日本型」税・財政システム・・・神野直彦
第8章 食糧管理制度と農協・・・川越俊彦
第9章 現代日本の経済システム:その構造と変革の可能性・・・奥野(藤原)正寛
「日本型経済システム」とはどのようなものなのでしょうか。終身雇用・年功序列・企業別労組など「日本的労使関係」、ガバナンスが機能しにくいと株主軽視の「日本的経営」、「メインバンクを軸にした系列」、政官財の馴れ合いを生む「行政指導」や「業界団体」などがその特徴とされます。日本型経済システムはどのようにして生まれ、他国の経済構造とどのような違いがあるのでしょうか。
本書を用いて弊害と崩壊が囁かれる日本型経済システムについて学びます。
また、流れを学びつつ「株主資本主義」や「CSR(企業の社会的責任)」など最近のトピックスについても随時取り上げ、日本型経済システムがどのように変わろうとしているのかという点についても学んでいきます。第一回目は週間東洋経
済(7/24号)の特集記事「商法改正で大型M&A時代到来へ 巨大企業買収が日本を襲う!」を取り上げます。
●参加方法
・オリエンテーション ゼミの進め方についてご説明します。
8/23(月)19:00〜
会場:「カフェテラス本郷」にて 文京区本郷5-25-17-2F
最寄り駅:丸の内線・大江戸線「本郷三丁目」駅より徒歩5分
南北線「東大前」駅より徒歩10分
★メールにてお申し込み下さい
新規募集は10名です。
●スタート
9/13(月)より毎月第2、4月曜日19:00〜 市民科学研究室にて。
参加費は1000円/2ヶ月です。テキスト代は自己負担です。
●これまで
第1期:経済のグローバル化について
『グローバル経済』羽鳥敬彦編(世界思想社)
『徹底討論 グローバリゼーション賛成/反対』(作品社)
スーザン・ジョージVSマーティン・ウルフ 杉村昌昭訳
第2期:経済評論家 内橋克人氏の連続講演会に参加
第3期:世界経済を概観する
『西洋経済史』石坂昭雄ほか(有斐閣双書)
『大国の興亡(上・下)』ポール・ケネディ(草思社)
第4期:戦後日本の資金の流れ
『戦後日本の資金配分 産業政策と民間銀行』岡崎哲二ほか(東京大学出版会)
以上 天神山経済ゼミ世話人 小林一朗