もちろん僕自身の反/脱原発の思いは変わらないのだが、「自然エネルギー=環境・反原発活動家の領域」と矮小化して捉えられるのが残念なので。
だからあえて切り離す。はて、できるかな?
世界の自然エネルギー推進の動きは、映画を観てもらえれば一目瞭然。ダイナミックに進んでいる。
法制度を利用したもの。ファンド、金融技術。セクターも営利・非営利、中小から大企業まで。Qセルズのように、ファンドと法制度を活用して起業から一気に頂点まで成長するような企業まで出てきている。
一方、エコロジストの認識は、文明批判的なのはよいのだが、一足飛びに自給信仰とか里山回帰とか、現在の普通の暮らしや仕事のあり方とはかけ離れている感がある。個人の嗜好と産業のあり方をごっちゃにしてはいけない。
つくづく「中庸」が大事だと思うのだが。
自然エネルギーは地域の中小企業・商工会にも乗り出すメリットは大きい。
活動家の専売特許ではない。
日本の環境運動において、ISEP所長の飯田哲也さん登場の影響ははかりしれない。
飯田さんが日本総研に在籍し、まだISEP立ち上げ前の頃、政府の審議会か何かで当時の東京電力勝俣副社長と丁々発止でやりあっているビデオのテープ起こしのバイトをやらせてもらったりした。もう10年以上前のことだが。凄い人が出てきたと思ったが、当初は”日本総研”という肩書きが気になっていた。
社会を変えていくためには、特に人々の消費行動が社会のあり方に大きく影響する社会では、中間層というか中産階級というか、いわゆる”フツウ”の人たちの動向が鍵になる。北欧とドイツで生まれた自然エネルギー市場とそれに伴う産業と、さらに基層の社会のあり方について、飯田さんの紹介する事例や文献には大いに学ばせてもらった。
何度かありがたいお話をいただいたものの、自身の力量ではとてもおっかなくて引き受けられなかった。また40代の仕事をはファーマーズマーケットと有機農業を軸にした動きを腰を据えてつくっていくと決めていたので、もはや戻ることはない。
でも地域で自然エネルギーの事業は立ち上げていきたいし、そうしなければと思っている。
地域で自然エネルギーを推進していく機運をつくりたい。
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